動画・音声 · 4分で読めます ·

MP4 から MP3 をブラウザだけで抽出する

最新のブラウザはメディアを自分でデコード・エンコードできます。動画をアップロードせずにブラウザ内で音声を抽出するしくみを紹介します。

数年前まで、動画から音声トラックを取り出すにはソフトのインストールが必要でした。今では、ブラウザ内蔵のメディアコーデックと小さな MP3 エンコーダーが、タブの中でそれをこなします。

処理の流れ

ファイルをディスクからページに読み込み、音声トラックを動画から分離(デマックス)してデコードし、MP3 に再エンコードしてダウンロードとして返します。動画そのものが端末の外に出ることはありません。

デスクトップなら、同じ作業は ffmpeg のコマンド 1 行です。

ffmpeg -i input.mp4 -vn -b:a 192k output.mp3

ビットレートの選び方

ビットレートはMP3のサイズと音質を決めます。4Devの変換ツールでは64〜320kbpsを選べます。

320 kbps  最高音質、1分あたり約2.4MB
192 kbps  音楽におすすめ、1分あたり約1.4MB
128 kbps  会話やポッドキャストに十分、1分あたり約1MB
 64 kbps  声のみ、1分あたり約0.5MB

ビットレートを上げても、もともとない音質は足せません。スマートフォンの動画の多くは音声を128〜256kbps程度のAACで保存しているので、320kbpsでエンコードしても、ファイルが大きくなるだけで音は同じです。

ボイスメモ、講義、ポッドキャストなら、64か128kbpsでファイルを小さく保ちつつ声もはっきり聞こえます。良いヘッドホンで聴く音楽なら192kbps以上がおすすめです。迷ったら192kbpsから始めましょう。推奨設定で、どちらにもよく合います。

MP3か、ほかの形式か

  • MP3:どの機器、どのアプリでも再生できる、無難な選択。
  • M4A(AAC):同じ音質ならMP3より小さく、Apple製品で標準的に使えます。
  • WAV:非圧縮で、CD品質なら1分あたり約10MB。編集に便利です。
  • FLAC:可逆ながら圧縮されており、たいていWAVの約半分のサイズ。
  • OGG(Opus):低いビットレートでも高音質ですが、一部の古い機器では再生できません。

必要な部分だけを取り出す

長い録音から1曲だけ、インタビューから1つの答えだけが欲しいなら、変換の前に開始時刻と終了時刻を指定しましょう。ファイルは小さく、変換は速くなり、あとで音声編集ソフトで切り直す必要もありません。

なぜ自分の端末で行うのか

オンラインの変換サービスは通常、動画をまるごとサーバーにアップロードし、そこで変換して結果を送り返します。大きなファイルではアップロードを待つことになり、動画は他人のコンピューターに置かれます。家族の動画、会議、インタビューでは気になる点です。ブラウザでの変換ならアップロードは一切ありません。待つのは自分の端末が処理するあいだだけで、ファイルが端末の外に出ることはありません。

知っておきたい制限

処理はお使いの端末で行われるため、速度はパソコンやスマートフォンの性能しだいで、非常に大きなファイルには十分なメモリが必要です。4Dev の動画変換ツールは最大 500 MB のファイルに対応し、MOV、WebM、MKV の変換やクリップのトリミングもでき、WAV、M4A、FLAC、OGG で書き出せます。

著作権について一言

自分の動画や、使用の許可を得た録音から音声を取り出すのは問題ありません。他人の動画や音楽のサウンドトラックをダウンロードしたり再配布したりすると、ツールで技術的に簡単にできても、著作権やプラットフォームの利用規約に違反するおそれがあります。

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